マニュアルフォーカスレンズということで購入を悩んでいた時期もあった「Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 (Eマウント)」。オートフォーカスレンズしか使ったことがない私にとってかなりのハードルだったんですが、3か月使ってみた感想をまとめてみたいと思います。
先に結論から書くと「購入してよかった!」と言えるくらい好みの写真が撮れています。風景を撮るにしても、人を撮るにしても「味が出る」といえばよいでしょうか。絞りをかえるだけでまったく雰囲気の違う画が撮れるのも楽しいポイント。
持ち歩きたくなるサイズ感
レンズを買おうと思ったきっかけは、会社の同僚がアップしていた風景写真がものすごく魅力的で、聞いてみたら全部このレンズで撮影したっていうから。そこからずっと気になっていて、やっと購入に至ったという感じです。
α7RIIにくっつけて持ち歩いているんですが、程よいサイズ感がいいですね。ちなみに、レンズ単体の重さは「262g」だそうです。
「当たり前の風景に、雰囲気が加わったらもっと楽しいだろうなぁ」って思っていたので、このレンズと一緒にいろんな街を歩きたいと思います。
「フォーカス」と「絞り」の調整がレンズ側
基本的なレンズの仕様については公式ページを確認していただくとして、私が一番驚いたのがレンズ側での操作です。フォーカスはもちろんのこと絞りについてもレンズ側で操作するので、慣れるまで少し時間がかかりました・・・。
ただ、慣れてしまうとファインダーを覗きながらレンズの部分だけで調整ができるので、考えられている構造なんだなぁと納得。
また、マニュアルフォーカスなのでシャッターを半押しする必要がないので、左手で調整して、右手でシャッターを切るという感じになります。ピントを合わせる動作、好みの雰囲気を出すために絞りを調整する動作がメカをいじっているみたいでとっても楽しいです。
絞りを変えて、ふわっとカリッと。
F1.4~F16まで調整が可能なこのレンズ。F1.4で撮影することは今のところ少ないのですが、F2.0だと上の画像のようにふわっとした雰囲気になります。
私は、比較的ふわっとした画像が多いんですが、絞りを変えていくと雰囲気も変わっていってとても楽しいんです。
F6.3だと、シルエットがくっきりしてカリッと。
実は、困ったこともあった。
それは、片手に何かをもって撮影するときにピントを合わせるのが大変ということ・・・。
こればかりはどうしようもないので、「置きピン」という感じで被写体の位置を動かしたり、カメラを前後したりして合わせています。α7シリーズには、ピーキングという機能があるのでとても助かっています。
また、最近は少し成長しまして、上の画像のように「薬指」でフォーカスリングを動かして撮れるようになりました。笑
もしくは、握りが少し甘くなりますが中指でも操作可能です。
ブログを書く上で、意外と撮影する機会が多い「片手にモノを持った様子」ですが、こればかりはオートフォーカスの方が便利ですね!
※上の画像は、オートフォーカスレンズで撮影
ちなみに、ソニーのカメラでは「スマートリモコン」というアプリを使って離れた場所からスマホでシャッターを切れるんですが、マニュアルフォーカスの場合スマホ側でピントを合わせることができません。
ご注意を!
まとめ
ハマるレンズ。その一言に尽きます。
しいて言えば、マニュアルフォーカスという部分がネックになることが多いと思うので、撮影したい被写体を考えたり、別で1本オートフォーカスのレンズを持っていると安心かと思います。