人生の大半を占めることになる「睡眠」をテーマに、牛飼いの嫁 こんどうゆか が「眠り製作所」の 木榑浩之さんと一緒に眠りについて学んでいきます。
こんにちは!牛飼いの嫁こと こんどうゆか です。
あなたは普段、どんな姿勢で眠っていますか?
そして、どんな姿勢で目覚めていますか?
バンザイの姿勢じゃないと眠れない。
朝起きるとバンザイの姿勢になっている。
そんなあなた。
バンザイの姿勢で眠り込んでしまうのは、身体からのヘルプサインかもしれません。
ということで今回は、バンザイ寝について、「抱かれ枕」を手掛ける眠り製作所の木榑さんに教えていただきました。
バンザイ寝の原因は?
バンザイの原因は、ずばり『肩こり』です。
重たい頭と、実はかなり重たい腕を支えている肩。ただ立っているだけでも、肩周辺の筋肉には負担がかかっています。
筋肉への負担とは、筋肉が緊張状態になっていること。筋肉の緊張が続くと、血管を圧迫して血行不良になり、結果として肩こりになってしまうのです。
なんでバンザイ寝をするの?
横になったときにバンザイの姿勢をとると、いっときは身体の負担が軽減します。
重たい腕を支えていた肩まわりの筋肉が緩み、さらには胸が開くことで、呼吸も深くなるからです。
じゃあバンザイ寝はいいことだね!と思うのは早とちり。じつは長時間のバンザイ寝はおすすめできません。
バンザイ寝の弊害
血行不良
ついバンザイで眠ってしまう人の多くは、ひどい肩こりに悩んでいると思います。
重たい腕を肩甲骨で支えているのが辛いので、腕を上にあげて、枕で支えて肩まわりの筋肉の負担を軽減しているんですね。
しかし、腕を上にあげた姿勢というのは、首から脇への血管が捻れてしまい、血行が悪くなってしまうんです。
血行不良は肩こりの原因。いっとき楽に感じるバンザイ寝ですが、長時間続けてしまうと、さらなる肩こりの原因に。
冷え
バンザイ寝をすると、どうしても上にあげた腕が布団からでていまします。場合によっては夜中に寒さで目覚めてしまう、なんてことも。
冷えも筋肉が緊張する要因で、肩こり悪化のもとです。
冷えで肩こり悪化、寒さでたびたび目覚めて睡眠不足。
そんな状態が続けば、身体がもたないですよね。
脱力状態を作るコツ
筋肉の緊張が肩こりの原因なら、睡眠時の上手な脱力でバンザイ寝は解消できるはず。
でも脱力って、意外とむずかしいんです。
とくにデスクワークで日中同じ姿勢を取り続けていたり、運動不足で肉体的な疲労が足りていない人は、身体が脱力している状態がわからなくなっている場合があります。
そんな人におすすめなのが『筋弛緩法』です。
筋弛緩法とは
意図的に筋肉を緊張させて緩める、とても簡単なリラクゼーション方法です。
わたしもヨガのクラスで体験したことがありますが、簡単でとても気持ちよいので、ぜひ多くの人の日常にとりいれてほしいなぁと。
これを入眠前、布団の中で横になったときに行います。
やり方はとっても簡単。
両肩をグーっと持ち上げながら全身に力を入れて5〜10秒、その後ストンと脱力する。これを数回繰り返すだけです。
脱力と共に深呼吸すると、よりリラックス効果が高まります。
枕ができるバンザイ寝解消の手助け
ひどい肩こりで、腕を支えているのが辛いから、バンザイ寝をしてしまう。
それなら、そもそも腕を支える枕を置いてしまえばいい、といった発想もアリ。
そんな方におすすめなのが、眠り製作所の「抱かれ枕」です。
特徴的なU字型は、まさに腕を枕で支えるための形状ですね。
腕枕の部分に腕を乗せることで、枕が腕の重みを支えてくれます。
肩こり、さらにはバンザイ寝に悩んでいる人は、ぜひ一度試してほしい枕です。
牛飼いの嫁&ライター。2018年に縁もゆかりもない田舎町へ移住して、旦那さんの夢だった牛飼い暮らしをスタート。現在は、牛とイヌと旦那さんと、のんびり暮らしています。(Twitter:@yukais_1983)