学生の頃からこの手の実験が大好き。noccoです。
夏休みの自由研究時期や、長期休暇のタイミングで過去の実験レポートを読んでくれる方が増えるので、10年ぶりに再実験を行ってみました!
昔から科学(化学)には興味がありましたが、大人になってから真面目に取り組むとより楽しさを感じますね。
勝手に「スケルトンエッグ」と呼んでいますが、完全に透明になるわけではありません。しかし、卵の殻がお酢に溶けてこんなに綺麗な姿に!
「楽しさ」を感じてもらうのはもちろんなのですが、「なぜこうなったのか?」と言う部分に疑問を持つことが重要です。楽しいだけで終わらない学びのある体験になることを祈ります!
- 市販のお酢
- 市販の卵
- コップ
- ラップ(蓋ができるもの)
- 受け皿(こぼれ防止)
目次
作業は簡単!細かい変化を見逃さないように!
スケルトンエッグの作り方をまとめていこうと思います。
基本的には、お酢に卵を漬けておくだけなので、難しいことはありません。ただ、細かい変化を見逃さないように観察していくことが重要です。
また、お酢は刺激臭がありますので周りへの配慮も忘れぬようお気をつけください!
1.コップの中に卵を入れお酢を注ぐ
卵がしっかりと浸かるくらいの高さまでお酢を入れていきます。時間が経つと卵が浮いてきますので、厳密に測らなくても大丈夫です。
ただ、コップが大きいとお酢をたくさん使うことになるので、小さいコップがお勧めです。
お酢を入れたら、こぼれないようにラップで軽く蓋をしましょう。ぴっちり閉じる必要はありませんが、こぼれても被害がないように「受け皿」を用意しておくことをお勧めします。
2.小さな変化をメモしよう。
数分もすると、卵の表面に小さな気泡が。
気泡が出るまではそんなに時間はかからないので、お酢を入れたら少し見守っておくのが良いと思います。
変化に自ら気づくことが重要なので、小さいお子さんと一緒に作業する際には答えをすぐに言わないように気をつけましょう!
さらに時間が経つと、気泡がどんどん出てきます。
さらにさらに時間が経つと、もっと気泡が出てくるので溢れないように気をつけてください!
3.卵を触ってみよう!
今回、お酢に丸2日間漬けておきましたが、殻が溶け切ることはありませんでした。しかし、殻が溶けヌルッとした手触りに変わってきます。
ここまできたら、指で優しく卵を撫でて殻を取り除いていきましょう!
殻の溶け具合は気温や環境に影響されることがありますので「表面を触ってみてヌルッとしているか」「手で撫でてみると殻が溶け出すか」など、一晩おきにチェックしてみてください。
無理やり空を剥がそうとすると破けてしまうので気をつけましょう。
スケルトンエッグの完成!
殻を綺麗に取り除いたら、スケルトンエッグの完成です!
透明には程遠いですが、ライトに当ててみると中の黄身の部分が見えたりします。
弾力があるので手で触っても割れません。ただ、尖ったものに引っかかると破れてしまうので注意してくださいね!
作業を振りながら考えてみよう!
- 卵をお酢の中に入れると気泡が出てくる。
- 時間が経つとヌルッとしてくる。
- 殻は無くなったが、卵は割れない。
- 元の卵よりも大きくなっている。
鳥類の卵は、表面に炭酸カルシウムの殻をもち内部を保護しています。(ほぼ炭酸カルシウムらしい)
この炭酸カルシウムですが「酸性の液体」に溶ける性質を持っています。
お酢は「酢酸(さくさん)」という酸性の液体なので、卵をお酢の中に入れておくと殻が溶けたという現象でした。
そして、殻が溶けてもなぜ割れなかったかというと、卵の殻の内側にはうすい「膜」があり、このまくはお酢に溶けなかったので「スケルトンエッグ」ができました。
また、ミツカンの公式ページによると「お酢がたまごの中に入ってくるので、たまごはもとの大きさよりも少し大きくなるんだよ!(公式ページより)」とのこと。さらに「害はありませんが食べるためのものではありません」との記載も。無理に食べないようにしてくださいね!
小さい頃は「酸でなんでも溶かせる!」と思っていたので、お酢が酸性だったことにも驚きましたし、殻は溶けるのに膜は溶けないということにも驚いたような気がしますね。
詳しくは、学校の先生に聞いてみましょう・・・!