フラワースタイリストのAnnaさんがアレンジをしたお花を、Annaさんのコラムとともにお送りいたします。
ケイトウというお花は、色々な形があるんですね!(Timez編集部)
ケイトウとは
- ローズ(ホワイト)
- ローズ(カップ咲きイエロー)
- モカラ(ダークオレンジ)
- ケイトウ(イエロー)
- ぺんぺん草
- ミントの葉
- キイチゴの葉
今回はケイトウというお花についてお話しします。写真からは分かりづらいですが左上に入っている、黄色のくるっと渦を巻いたようなお花です。
その特徴である、まるでふわふわしたベルベットの様な不思議な触感に驚き、”これはお花なの…?” と考える人も多いと思います – 私がそうでした – 。
そして何より、ケイトウはころんとした姿が可愛くて、とにかくカラフル!なんです。お花屋さんの店頭に色とりどりのベルベットが並んでいると、わくわくします。
ケイトウはアフリカなどの熱帯・亜熱帯地方で発祥した品種です。日本では春に種をまいて、夏から秋にかけて花を楽しむ ”春巻き一年草” として扱われいて、寒さに弱く・暑さに強く長持ちする為、オフィスなどの温度が高く乾燥している空間でのアレンジにもおすすめです。
ケイトウは漢字では “鶏頭” 、これは赤いケイトウが鶏のトサカに似ている事からきた物です。ちなみに、花言葉は “おしゃれ・気取り屋・個性” などで、鶏がトサカを立てて得意げに歩いている姿を表現しているそうです。こういった背景にある意味を知った上で、改めてお花を見ると新しい見方が出来ますよね。
ケイトウには何種類かのタイプがあって、スタンダードなタイプのベルベットの様なフェルトの様なテクスチャーの物、背の高いキャンドルの様な形の物、ふさふさと羽毛状になっているものもあります。
今回使用しているタイプが1番スタンダードなベルベットの様なころんしたタイプの物ですので、お花屋さんで見かけたら触れてみて確かめて下さい。
不思議な触感に きゃー!っと声が出てしまうと思います。
2種類の花瓶
今回は同じアレンジメントを2種類の花瓶に活けてみました。一つは太陽光の自然な光で撮影し、背の高いシリンダー(筒状の)タイプの花瓶に入れた物。
もう一方は、重厚な雰囲気の室内で撮影し、ころんとしたフィッシュボール(金魚鉢)タイプの花瓶に入れた物です。
全く同じアレンジメントでも、使用する花器や周囲の環境で雰囲気は大きく変わります。
私はクリアガラスの花器が大好きです。清涼感のある演出ができる事・ディスプレーする場所を問わない・様々なタイプのお花と相性がいい事、などが特徴です。一方で、濁った水が目立ちやすい・花器の中に水アカがついてしまう、と言った事も挙げられます。
基本的に毎日自然な水に変えて、花器自体を綺麗に洗う事が大切です。お水を綺麗な状態で保てる専用の薬もあり、ロンドンで勤務していたお花屋さんの店頭ディスプレーのお花にはその薬を使用していました。
花瓶の中の水が少しでも濁っていたり、花器自体に汚れが付いているとそれだけで、まるでお花自体が傷んでいるかの様に見えてしまいます。お花の売れ行きにも大きく影響してくるのでプレゼンテーションはとても大切です。
クリアガラスの花器は、上記の事を踏まえると少し扱いが大変ですがそれでも、持っていると使い回しがきいておすすめ。カラフルなケイトウの相性もばっちりです。
■写真・コラム:CARLA(カーラ) Anna Kitano
幼少期より自宅のあったアメリカ/LAを中心として様々な国の文化/世界観や空間装飾に触れながら感性を養った。書籍出版/個展等を行うシルクフラワーアーティストの母の影響もあり、客室乗務員としての勤務を始めてからフレッシュフラワーアレンジメントの世界へ。お花単体ではなく、テーブル上のコーディネートをトータルで彩り空間を楽しむというプレゼンテーションスタイルを大切にしている。
イギリス/ニューヨークに渡航。ロンドンに本店を置き、ロンドンオリンピックのメダリストブーケを作成する等で世界的に有名なJANE PACKERでの勤務を通して経験を積む。現在はイベント等のフラワー装飾/イベントレッスン等を開催しながらエアラインスクール講師としても活動中。
・取得資格等
LE CADEAU/Basic course・Advanced Course,JANE PACKER FLOWER SCHOOL LONDON/Career Course Certificate, Briller/Table Coordinate Basic Lesson,SENSE/Table Coordinate Certificate,Official instructor,Salon de M /Junior Tea Adviser
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