2020年は、新型コロナウイルス感染症の兼ね合いもあり、ライフスタイルもビジネススタイルも変わった方が多いのではないでしょうか。
そうなると必然的に「住む場所」にも変化が表れてきます。ニュースでも話題になっていましたが、都心部を離れ郊外に引っ越す方も多いと聞いています。
そこで私が注目したのは「オンライン内見サービス」。
引越し先が遠方だったり、仕事で時間がとりにくかったりする中で、このサービスは非常に気になるサービスなんです。さらに言えば、非接触ですしね!
日本最大級の不動産・住宅情報サイトの「ライフルホームズ」の調査では、2020年5月の段階で、同社のオンライン内見サービスの利用者が前年比約59倍と急増したそうですよ!
もともとは、内見が難しい遠方のために「実際に物件を訪れているような感覚で安心して賃貸決定が出来るように」とスタートしたサービスが、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけに「時間にとらわれない非接触の内見」として重宝されているようですね。
今回は、ライフルホームズ及び不動産屋さんにご協力いただき、実際にオンライン内見を体験してきたので、その様子をまとめようと思います。
Special Thanks!!
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取材協力:LIFULL HOME’S、ハウスコム株式会社
オンライン内見を始める前に。
「オンラインとかちょっとよくわからないんだけど・・・」という方もいらっしゃると思いますので、順を追ってご説明していきます!
内見したい物件を決める!
さて、気になる物件を見つけたら「オンライン内見の可否」を確認します。
実は、ライフルホームズに掲載されている物件すべてがオンライン内見に対応しているわけではありません。オンライン内見の可否は不動産屋に依存するため、同じ物件でも不動産屋によって可否が変わってきます。
よくわからなければ、不動産屋に問い合わせる際に「オンライン内見がしたい」と伝えればOKです!(可否の返事が来る)
オンライン内見の予約にあたり、やり取りを行います。
ここまでは、一般的な「内見依頼」と同じです!
専用アプリをインストール!
ライフルホームズは、パソコン・スマホで利用できる「LIFULL HOME’S LIVE」というアプリを提供しています。このアプリを使い、私たち内見者と不動産屋をビデオ電話でつないでくれます。
参加者も最大10アカウントまでOK!(アカウント数:LIFULL HOME’S LIVEにつなぐ端末の台数だと思ってください。)
自宅にいる奥様と昼休み中の旦那さん、遠距離カップルなど離れた場所からでも参加可能です。
また「ビデオ電話や操作にちょっと自信がない・・・」という方には、不動産屋さんから操作のレクチャーを行ってくれるそうです。
前日までに用意しておくもの!
- 物件の間取り図
- ノート、筆記用具
- 確認したいことをわかる範囲で箇条書きにしておく
- LIFULL HOME’S LIVEのインストール
- 謙虚さを捨てる
正直、準備するものはそこまでありません。どちらかというと、心構えの方が重要ですね。
体験してみて一番感じたのは「オンライン内見は、想像以上にあっさりと終わってしまう」ということ。
通常の内見とオンライン内見の大きな違いは「情報量」なんです。オンライン内見の方が、情報量が少なくなってしまうので気を付けましょう。
そして、オンライン内見の場合、内見する側よりも「説明する側(撮影する側)」の方が技量を問われます・・・。
なので、内見前に「チェックポイント」を用意したり、内見当日も「気になることは、どんなに細かいことでも全て聞く」というスタイルが重要だと思います。
いないと信じていますが、正直なところ内見者が現場にいないことをいいことに悪さをしようと思えばいくらでもできます。お互いに気持ちよく契約が進むように、内見者側もしっかりと映像を見て、気づいた部分や不安に感じた部分などすべて話して対応してもらうのが良いでしょう。
オンライン内見スタート!
内見当日までに「オンライン内見専用URL」が送られてきますので、アプリをインストールした端末(スマホ/PCなど)で開きましょう。
「入室する」を選択するとビデオ電話がつながりますので、準備ができてから入室するようにしてくださいね。
さて、先にポイントをまとめておきます。
- カメラは、ゆっくり動かしてもらう。
- 窓からの眺め(ベランダからの眺め)
- テレビの配線、コンセントの位置
- 家具の配置イメージをつかむ
- 駅からの道、共用スペースもチェック!
※オンライン内見は、光の具合なども考慮し11時~13時をお勧めしているそうです。
「カメラの操作」はかなり重要で、早すぎてカメラがぶれてしまい、何も見えないのに次に進んでしまうなんてことも。声を大にして「ゆっくり動かしてください!」と伝えましょう。
オンラインなので体感値が全くありません。なので「高さ」や「広さ」を確認する際には、比較対象を合わせてもらうといいですね。
「窓からの眺め」もかなり重要で、「南向きだから良い」と言いつつも目の前に何があるのか、工事はしているか、大きな建物が建つ可能性はあるのか、なども確認しておきましょう。
また、これは不動産屋さんのナイスプレイなんですが「建物の共用部分」や「駅から部屋までの道のり」なども可能な限り対応してくれるとのこと。
町の雰囲気って重要ですよね!これは嬉しいサポート。
内見数は、1軒でなくてもOK。また、オンラインで契約まで行えますので、不動産屋と相談の上、適宜進めてくださいませ!
体験した率直な感想
オンライン内見は「あり」だと思います。内見する側が上手に利用することで、参加する場所は選ばない、時間の短縮ができる、非接触などメリットも多いです。
逆に、情報量が少ないという部分には注意しましょう。
遠方へ引っ越す場合には実際に内見しに行くにせよ「下見の下見」が必要になるケースもあると思います。
オンライン内見と実際の内見をうまく活用し、納得のお部屋を探しましょう!