どうも、暗黒皇子です。
文才に乏しいこの私が、必死に繰り広げるこのコラム。必死過ぎて文章が長くなるのは、熱い思いの表れか、はたまた、簡潔にまとめる能力不足か…。
圧倒的に後者だろうが、生まれたての仔馬がプルりながら立ち上がる、あの瞬間を見ているくらいの優しい気持ちで見守ってほしい。さて前回の続き。
■質問:自分で作業するのは難しいのでプロに頼みたいのですが、どこにどのように頼めばよいのでしょうか?
私に頼みなさい。
で終わらせたいところだが(笑)好みもございましょうからご説明いたしますと、木製サッシは建具屋さんが作るので、建具屋さんに直接注文してもいいのだろうが、自分のイメージが明確に伝えられ、なおかつ明確に受け止めてもらえるかはわからないだろう。
そのために、いろいろなものを統括して窓口になってくれて施工をしてくれる工務店というものが存在するのだ。そこに頼めばいい。
しかし世の中には星の数ほどの工務店がある。わたしもそんなお星さまの一つだ。そのため、ネットで施工事例を調べたり、友人に紹介してもらったりして、相談してみよう。
相談する時に注意が必要なのは、当然各施工店によって得手不得手があるという事だ。もちろんみなさんある程度の認識があるはずだが、ヴィンテージスタイルが得意な所、モダンスタイルが得意な所、純和風建築が得意な所、など、洋服の趣味でショップが細かくあるように施工店でも様々だ。
ここいいかな?と思った時にはメールや電話などで、「こういうスタイルしたいんですけど可能でしょうか?」「おいくらくらいかかるのでしょうか?」など聞いてみれば返答が返ってくるだろう。返答の感じで合うか合わないかが、少し判断できるだろう。そして概算のお見積りでももらえばよい。聞くのはただである。
後はその工務店さんの知識とセンスにかかっている。ここで一番難しいのはイメージを伝えることである。写真等を持って行ってこんな風にとか、ちゃんとしたイメージを伝えないとかえってがっかりする事になりかねない。
手前味噌では御座いますが、私どもは作成も自分で行いますので伝達ロスが少なく、マージンコストが少なく済む。このように、いろいろなスタイルの工務店があるのである。
業者に頼むメリットとしては高いクオリティで、完全にオリジナルなものが作れるという事である。ウッドでエイジング仕上げを頼んでもいい。 アイアンをポイントで入れてもいい。格子組みで古民家風なんていうのもどんとこいだ。当然要求が上がれば値段も高くなるが、満足いかない物と暮らすより、満足のいくものと長く暮らしたいと思っている皆様ならご理解いただけるものと思っている。
ここで一つ業者サイドから思うことなのだが、業者選びの判断基準を、決して値段だけにしない方が良い。
だが、あまりにも安い所はどこを削減するのだろう?材料かもしれないし、手間かもしれない。手間を安くする。手間を省くという事だ。みなさんどこも企業努力をしていると思うので値段は抑える努力はしているはずだ。ですから値段だけで考えるのではなく、対応、センス、人となりで判断した方が決して損はしないだろう。
やはりなかなかセルフビルドだけでは、追いつかないところはみなさんあるはずだ。そんな時にここまではやってください。後は私がやります。とか、いろいろな相談できるパートナーとして良き工務店を見つけるというのは、今後の皆さんのDIYライフをさらに良い物にしてくれること請け合いである。
最後に、セルフにしても頼むにしても、大切なのはイメージを固める事。
ブルックリンスタイル?アンティークスタイル?ヴィクトリアンスタイル?それとも監獄風?笑 などそのイメージを持ってリメイクしたり、注文したりすれば、より一層自分の理想に近づいた生活に、喜びが得られるのではないだろうか?
洋服は合わなければ着替えればいいが、内装は、なかなかそうはいかないので、充分に考え、その過程も楽しめばよいのではないだろうか?
以上になるが、ご質問やこれをとりあげてくれないか?とかこういうのはいくらくらいかかるの?とか気になることはメールをいただければ、誠意をもってこたえるつもりではある。
野良犬のようなこの私が、少しでも皆様のお役にたてれば、私も先生と呼ばれる日が近づくのではないかと思っている(笑)
今回はまじめに語りすぎた。テキーラ片手に暗黒へ帰ります。ウイッヒック。
この記事は、建築家・大工Chuckie(チャッキー)さんに、お洒落&ヴィンテージ風にアレンジする家具や、リフォーム、DIYなどのコツやポイントなどをお伺いする連載、TiMEZ Vintageです。
■文・イラスト/chuckie(チャッキー)
建築家。大工
大工の家に生まれ育ち、何も買い与えられなかった為、自分で作るしかないと幼少の頃からしょうがなく創作。現在に至る。建築、リノベーション、リフォームを行う工務店stones、 家具、雑貨等のデザイン施工を行うCOARSE THREAD US 同代表。ヴィンテージは何でも好き。特に音楽、モーターサイクル、ファッション等に造詣が深い。自称「スラム街のアインシュタイン」好きな言葉は「だが断る」。・詳しい作品紹介、日常は筆者Instagramへ
・質問、施工お見積り等はstones.ishii[アット]gmail.comまで