世界でもファンの多い、日本が誇る和牛。
和牛特有のサシがきれいに入ったお肉は、長い年月をかけて育て上げた結晶で、遺伝的な要素があるらしく、他国ではまねできない日本ならではのお肉だそうです。
「肉の甘み(旨味)」という表現も、非常に日本らしい表現なんだとか!
近年「赤身肉」が注目されているのはご存知ですか?日本国内でもBBQやステーキといった料理が人気となり、お肉のチョイスにも変化が出てきたとのこと。
そこで、アメリカンミート(ビーフ/ポーク/ラム)の販売促進活動等を行っている米国食肉輸出連合会にお邪魔して、日本とアメリカのお肉事情や美味しいステーキの焼き方についてお聞きしてきました!
※インタビュー協力:米国食肉輸出連合会
目次
そもそも「米国食肉輸出連合会」とは
米国食肉輸出連合会は、各国でアメリカンミートの認知拡大や販売サポートをしている非営利団体です。
本部は、アメリカ コロラド州デンバー。世界に18か所ある事業所の中でも、アジア圏の事務所の数がとても多いそうです。
活動の目的は、アメリカンミートの市場拡大と認知向上とのことで、大きく3つの活動を行っています。
- Promotion(販売促進活動)
- Education(展示会などに出店し理解を深める)
- Communication(広告や消費者とだけでなく業界同士での情報交換なども)
米国食肉輸出連合会公式サイトの「一般の方向け」ページでは、アメリカンビーフやポークを使ったレシピやキャンペーンの紹介などを行っています。
「最近、赤身肉に興味があるんだよね!」という方やBBQやステーキを楽しみたい方は、ぜひサイトもチェックしてみてください!
アメリカンビーフと日本の関係
今回お話を聞いてきたのは、仕事柄国内外で色々なお肉を食べることが多いという米国食肉輸出連合会ジャパンディレクターの山庄司さん。
まさに、お肉のスペシャリスト。
そもそも、なぜ日本では「脂の旨味を感じるサシが綺麗に入った牛肉」が重宝されるかというと、日本の食文化が1つの要因。例えば、すき焼きや肉じゃがといった料理はサシの入ったお肉との相性も良く、肉のうまみが出汁と相まって絶品和食が完成します。
そんな日本でも、サシの入ったお肉より肉のうまみをダイレクトに感じる赤身肉を好む人も増えてきたと話す山庄司さん。今だからこそ、アメリカンビーフの美味しさについても実感してもらえるのではないかとのこと。
アメリカンビーフが日本人が好む味わいの美味しい赤身肉を提供できる1つの理由に「飼料」があげられるとのこと。
アメリカンビーフは穀物(主にとうもろこしが中心)を使った飼料で育てられます。穀物を食べて育ったお肉は赤身に美味しさが出てくるだけではなく、脂身も程よく入ってきて非常にやわらかくてジューシーなお肉に仕上がっているそうです。
豊富な穀物の生産国であるアメリカでは、飼料に良質な穀物をたっぷり使うことができるので、お肉に旨味が加わってくるとのことです。
「アメリカのお肉って固くないですか?」と聞いたところ「和牛に比べてサシが少ないので固く感じる方もいらっしゃると思います。赤身の多いアメリカンビーフは、火を通しすぎないことがポイントです!」とコメントをもらいました!
また、日本で育てられている牛・豚・鶏のほとんどがアメリカのトウモロコシを食べているそうで、飼料がお肉のうまみに作用するということを考えると、実は日本人が口にするお肉とアメリカンビーフは近い存在。
アメリカンビーフは、日本人の口にも合う旨味たっぷりのお肉になっているとのこと。
なので、日本のお米やわさび醤油などとの相性も抜群!
「なるほど、これは1度しっかりと食べてみたいところですね・・・!」ということで、実際に編集部で調理してみました。
家庭でもできる美味しいステーキの焼き方のコツ
キッチンの環境やコンロの火力、その他調理機材などはご家庭によって様々。
そこで、美味しいステーキを焼くためのコツを山庄司さんにお聞きしたので、編集部でも調理してみることに。
ステーキを美味しく焼くには以下の3つが大切!
- ビーフを冷蔵庫からだし、常温に戻す。
- 低い温度のフライパンで調理しない。
- 焼き終わったら、焼いた時間と同じ時間休ませる。
※アメリカンビーフを編集部スタッフが購入し、調理しています。販売店については、公式ページをご覧ください!
お肉は、必ず冷蔵庫から出して常温に戻す!
編集部では、スーパーで購入後そのまま調理することになっていたので、冷蔵庫にはしまわずにおいておきました。(エアコンが聞いた暖かい部屋や夏場には、涼しい場所に置いておいた方が良いと思います!)
ステーキを焼くのにお勧めなのは、圧倒的に鉄のフライパン!
鉄のフライパンは、一般的に食材をのせてもフライパンの温度が下がりにくいといわれています!
一気にお肉を焼くのに最適です。
焼いたら、同じ時間休ませる
焼き終わったら、焼いた時間と同じ時間お肉を休ませます。
編集部では、アルミホイルでくるみお肉を休ませました。
冷凍保存するときにも、ひと工夫!
まとめて購入した時などお肉を冷凍するときには、可能な限り一気に温度を下げて冷凍するのがお勧めとのこと。
なので、熱伝導が悪いスーパーで売られているトレーのまま冷凍するのはNG!さすがにご自宅の冷凍庫では瞬間冷凍は難しいですが、アルミホイル(なければラップ)で1枚ずつ包んで、冷凍するのがお勧めなんだとか。
アルミホイルで包むことで冷気が通りやすくなり、冷凍スピードも上がるとのことです!
まとめ
サシと赤身のバランスが良く、味わいのあるアメリカンビーフ(赤身肉)が注目され始めている近年。
「アメリカのお肉って固くないですか?」と思っていたのは、きっと我々編集部だけではないはず。
お話を聞いて、実際に調理してみて「これ、本当に美味しい!」と実感してしまったので書かざるを得ませんね。
赤身肉、注目です!