日本語以外で会話ができないので、もはやどの国に行っても大して言語の壁を感じず旅を楽しんでいる”nocco“です。
巷では「音声翻訳機・翻訳アプリ」の存在を色々な方から聞くようになりましたね。「英語話せないなら必要じゃない?」といわれることも多く、海外旅行に行くたびに翻訳ツールを試してきました。
そこで辿り着いた「答え」についてまとめたいと思います。
翻訳機・翻訳アプリに共通して言える「上手な使い方」と、最適な「選び方」についてご紹介したいと思います!
本記事では、まずは「上手な使い方」について。
ちなみに、私は翻訳ツールを旅に持っていくことで、旅を楽しむきかっけをつかめたような気がしています。ぜひ、色々な人に海外旅行を楽しんでもらえたらと思っています!
目次
正しく使えなければ買っても意味がない!
翻訳機・翻訳アプリには、それぞれに「翻訳精度」が存在します。個人的な印象としては、開発している会社が日本であれば「日本語から外国語への翻訳」の精度は高く、その逆はうまくいかないことも多々あるような気がします。
ただ、翻訳精度というのは本当に判断が難しくて「私が話したことを翻訳できなければ、翻訳精度が悪い!」という判断になります。
メーカーがいくら翻訳精度について語ろうとも、ユーザーが翻訳できなければ精度が悪いとなってしまうわけです。
でも、限りある精度を十分に発揮させてあげることができれば、役に立つシーンも山ほどあると思うんです!
正しく使うために、翻訳ツールを知ろう!
あくまで個人の経験になりますが、少なくとも旅先で使った者の意見としてご参考になれば幸いです!
まずは、翻訳ツールの基本的な構造を理解しておくと、とってもスムーズに納得できると思います。
また、数字には意味はありませんが、仮に「翻訳精度80」の翻訳機があったとしましょう。当たり前ですが、その翻訳機はどう頑張っても80以上の翻訳精度を出すことは絶対にできません。
あとは、使う人次第なんですよ。
同じ製品を使っても、利用する人によって翻訳精度も変わってきてしまうんです。
1.翻訳するまでの3つの工程
- 人が発した言葉を、認識する。(認識精度)
- 認識した言葉を、翻訳する。(翻訳精度)
- 翻訳した言葉を、発話する。(発話精度)
これが基本的な流れ。
そもそも、認識できなければ翻訳もできません。
認識できても、翻訳精度が低ければ「正しい翻訳」は出てきません。
認識し、正しい翻訳ができても発話が悪ければ相手に伝わりません。
シンプルな構造なんですが、この3つがスムーズにつながることで素早く正確な翻訳ができるということになります!
2.認識しやすいように、はっきり話す。
私が「こんにちは!」と話しかけると、まず翻訳ツールはこの音を「こんにちは」と認識した上で、対訳となる「hello」に翻訳し、音として「hello!」と発話してくれます。
つまり、私の声が小さくて「・・・ちは」となってしまえば、翻訳ツールとしても「ちは?」ってなってしまいます。そうすると、正しい翻訳ができるわけもないですよね。
使ってみて分かったのは、翻訳精度を下げてしまう要素がいくつかあり、ユーザー側で解決できることも多いということです!
- 適当にしゃベってしまう。
- 声が小さい。
- 長々と話してしまう。
- そもそも、単語が登録されていない
認識できなければ、翻訳できない。文章が長くなれば、認識しにくくなったり、対訳がうまく見つからず翻訳がうまくいかないことも。
また、認識するにしても、翻訳するにしても「辞書」が必要になります。当たり前ですが、この「辞書」に登録されていない単語はどう頑張っても認識も翻訳もすることができません。
まずは、できる限りわかりやすく、はっきりと話してあげることで、その翻訳機の持っている力を引き出してあげることが正しい翻訳につながるポイントになるので、気をつけて使ってみてください!
3.具体的な文章を心掛ける。
単語数も重要ですが、「文章」を理解した上でちゃんと翻訳できるかどうかもポイントだったりします。
「高いですね!」
文章だけだと「何が?」ってなりますよね?
人同士であれば、前後の会話やその場のロケーションを認識して理解することができると思いますが、翻訳機はできません。(今のところそういう翻訳機は知らない・・・。)
「背が高いですね」
「値段がちょっと高いです」
「今日は波が高いです」
同じ「高い」という単語でも、前後の文章を認識して「tall・expensive・big(wave)」など、適した単語に翻訳しなくてはいけません。
伝えたいことを的確に話すことで、翻訳精度もグンっと上がったりします!
4.固有名詞の翻訳には限界があることを知る
先ほどの「辞書」の話の続き。登録されていないものは、認識も翻訳もできませんので「固有名詞の翻訳」については、大目に見てあげましょう。
「○○に行きたいです/食べたいです/買いたいです。」
旅行に行ったら比較的使うフレーズだと思います。
ただ「○○」に入るものは、具体的な地名だったり、商品名・料理名だったりするため、すべてを網羅することはきっと不可能に近いと思います。
「かき氷が食べたいです!」
これはOK。
「マンゴーかき氷が食べたいです!」
これもOKでした。「マンゴー」も「かき氷」も比較的有名な単語だから辞書に入っているということなんでしょう。
では「冰讃に行きたいです!」「芒果雪花冰をください!」だったら。
・・・私には、もはや何て読んでいいかもわかりません・・・。
上記のフレーズは、台湾で人気のかき氷のお店「冰讃」の「芒果雪花冰」というメニューです。結局のところ「日本語の正しい読み方」が分からないと、翻訳はできません。
しかも、正しい読み方ってそもそも設定しにくいんですよ。
強引に「カタカナ」で表記しても、言語が違えば表現することも難しいでしょう。なので、飲食店の名前やメニュー名(お店特有のものなど)は、ガイドブックに載っている名前(カタカナ)を読み上げても、ほとんど翻訳できませんでした。
ちなみに「芒果雪花冰」を直訳すると「マンゴースノーフレークアイス」。つまり、マンゴーかき氷ということになります。お店に何とかたどり着いて「人気のマンゴーかき氷をください!」といえば、きっと伝わることでしょう・・・!
というか「これください!」で十分ではありますが。笑
他の例でいうと、台湾にLCCで行かれる方はよく利用する「桃園空港」もよい例かなと。
この空港、人によって読み方にぶれが生じます。でも、翻訳された言葉はすべて同じにならないといけないんです。
- 桃園/ももぞの/ももその/とうえん/たおえん(ちょっと台湾語よりの読み方)
「桃園空港(ももぞのくうこう)に行きたいです」が翻訳できて「桃園空港(とうえんくうこう)に行きたいです」が翻訳できないこともあるかもしれません。
こういう細かい部分は「翻訳精度」の評価の1つになるかもしれませんね。
※最近の翻訳ツールは、主要観光スポットや主要エリア名、主要空港などはちゃんと翻訳してくれるケースが多い印象です!
5.活舌で翻訳精度が変わることもある
これは「翻訳精度」の手前にある「認識精度」のお話になります。
とある翻訳ツールで「松山文創園区(まつやまぶんそうえんく)に行きたいです」と話しかけてみると、なんと以下のように翻訳されました。
- 松山紛争園(まつやまふんそうえん)
- 松山文章園(まつやまぶんしょうえん)
そう。これが「認識問題」です。
私の活舌が悪いからか「ぶんそう」が「ぶんしょう・ふんそう」に聞こえてしまう可能性もありますし、そもそも単語が入っていない可能性もあります。
どれだけ用意周到な辞書が存在しても、認識できなければ何の意味もないのです。
6.機械は、その場の空気を感じ取れないことを知る
Aさん「タバコ吸いたいんだけど~・・・。」
Bさん「喫煙所はあちらになります。」
日本語の会話なら成り立つ会話だと思います。ただ、翻訳ツールの場合「・・・だけど、○○」という形で続くのが正しい文法になってしまうので、途中で切れてしまうことになります。
現在の翻訳ツールはそのまま翻訳できるようになっているようですが、基本的には「です・ます」を使い翻訳しやすいように話しかけてあげることが、一番翻訳精度を向上させる方法の1つです!
翻訳機を使って、もっと楽しく旅をしよう!
翻訳ツールの使い方についてまとめてみました。
現在、翻訳ツールには「アプリ」もあれば、独立型の「翻訳機」もありますし、ネット環境などの必須条件などツールによって様々です。
後編は、その部分について具体的に触れてみたいと思います!
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