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「私にはもう絵しかない」アーティスト Azusa Kaiさんインタビュー【TiMEZ インタビュー15】

絵を描くアーティスト Azusa Kaiさんインタビュー【TiMEZ インタビュー15】

これまでTiMEZでは、まずは日本で足場を固めて海外へ挑戦したいというアーティストの方が多くいらっしゃいましたが、今回は海外で自分の好きなことに向き合ったアーティストAzusa Kaiさんのインタビューです。

多くの方にインタビューさせていただく中で、アーティストの作品というのは国境がないということを感じさせられます。

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今回お話を伺った方

➤Azusa Kaiさん

今は絵を描くアーティストです!趣味は写真で、よく自己満の自撮りをします(笑)それから動物、主に哺乳類によく熱狂します。日本では裏切りと脅し、アメリカではDV、フィンランドでは不妊と離婚に苦しみましたが、人生は常にバラ色です。

ー今、何に没頭していますか?

絵に没頭しています。そのきっかけは、私にはもう絵しかないと思ったことです。絵に出会ったのは遅咲きの23歳の時、フィンランドでふらっと行った、イギリス人の先生の教室です。初めて描き方を教わって、すごく面白いと思ったのですが、その時は出会っただけで絵は昔と変わらず下手だったんです。

その後フィンランドで結婚して、そのまま住むことになったんですけど、私学歴は全くないし、フィンランド語のセンスもない上に、唯一頼りにしていた子供も出来ず、普通のことすら出来ないんだと自分を責めて、すっかり自信を失くしてしまいました。何事も中途半端になる中、心の支えだった愛犬の絵だけは飽きずによく描いていました。

やがて絵が描けるようになり、それがひとつ自信になりました。絵を武器に学校へ行く決心が着いたんです。絵がなかったら出来なかった決心でした。学校へ行くことは、アートの世界をもっと深く知る事にもなり、努力のかいあって、学校トップの成績を取りましたよ、自慢です(笑)

私が三十路を迎える頃、日本にいる父が突然不治の病に倒れ、動けなくなってしまいました。定年を迎えこれからという時に、描いていた将来を失ってしまった父の悔しさを思い、私にも今しか出来ないことがあると気付かされました。不妊治療のため病院に通い、いざ体外受精を目前に、排卵誘発剤の注射を自分で自分の腹に打ちながら、私は人生をやり直したいと思いました。それから夫と離れ、フィンランドから離れ、やがて離婚に至りました。

30歳を過ぎてスタート地点に立った私には学歴も経験もないけど、今までの人生と、辛かった事、頑張った事は良い結果に変えようと思いました。結婚して子供を持つことが憧れではなくなり、いつか起こるのかも分からないことよりも、今自分にあるもの、出来るものを大事にしようと決めた時、それが絵だったんです。絵に出会った事で乗り越えてきた事があります、絵が教えてくれる事があります。絵があるからこそで、絵しかないんですよね。だから大好きです、没頭してます!

ー絵に没頭して良かったことやその逆はありますか?

絵に没頭して良かったことは、自分を発見したこと!それから、絵を描くことで、自分と向き合えることですね。自分を見失っても、描き上がった絵に自分が見えたりして。逆に言えば、絵を描くことは自分との戦いで、描いてると泣けてきちゃったりすることもあります。自分の絵が褒められると嬉しいです。

良くないことは、鉛筆を握っても何ともない手が箸を握ると痛むとか、夢中になるとお風呂に入る時間も惜しい、とか些細なことです(笑)

ー今後チャレンジしたいことを教えてください。

被写体をどんどん大っきくしていくことかな。最近は動物の絵をよく描いているので、動物のサイズを大っきく、ではなく(笑)動物を描くなら動物そのものだけではなく、動物の生きる世界だったり、その向こうにあるものを映し出して、そのスケールをどんどん大っきくしていきたいと思ってます。自分の殻はとことん破っていきますよ。

ーAzusa Kaiさんありがとうございました!私も趣味で写真を撮るので、被写体をどう見せるか?ということをいつも考えているのですが、「被写体を大っきくしていく」というお話に共感しました。Azusa Kaiさんの絵は、今にも飛び出してきそうな世界観が描かれていて、スケールの大きさを感じます。今後も応援しています!TiMEZ編集長 tocco

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