インテリアショップに入るとフワッと感じるコーヒーの香り。
私はすぐに虜になった。
別にコーヒーを飲みたかったわけではない。この香りに包まれながらするショッピングはとても心地よく、その周辺を癒しの空間にしていたことは間違いないだろう。
ツインバードの全自動コーヒーメーカーとの出会いは、そんなお洒落な出会い方だった。
ぜひもう1度その体験をしたいと思い相談したところ快く承諾いただけたので、ツインバードの全自動コーヒーメーカーについて紹介したい。
▼Special Thanks!!
ツインバード工業さんより、モニター機をお借りしています。
全自動コーヒーメーカーを買うにあたり。
まず初めに、私が全自動コーヒーメーカーに求めることを書いておこう。本気でコーヒーメーカーの購入を考えていたので、実はイメージはできている。
- シンプルで光沢のないデザイン
- 置きやすい形
- 温度調整・ミルの調整
- 香りを楽しみたい
「2」については意外と重要で、コーヒーメーカーをお洒落に飾って置ける家なんてほとんどないだろう。一般的には、空いてるスペースにすっぽりはまりやすい形の方が重宝するはずだ。
温度調整やミルの調整も、微調整をするほど私に知見はない。「こんな時は、こう!」という選択肢がいくつかあればいい。あとは、マシーンを信じている。
「お気に入りのデザインで、置きやすくて、使いやすい」
結局は、きっとここにたどり着くはずだ。
ここからはお金との相談。
高性能で多機能性の全自動コーヒーメーカーは山のようにあり、正直お金で解決できる部分も多くあるだろう。家に置くにせよオフィスに置くにせよ、やはり妥協したくないポイントがあるが買えないものは買えないのだ。
しかし、コーヒーメーカーを見れば見るほど「安くなくていいから、デザインの好みや使いやすさの折り合いがつくモノ」を探していたような気がする。
シンプルなデザインと完璧なコンセプト
ツインバードの全自動コーヒーメーカーはのサイズは「約160 × 335 × 360 mm」。横に出っ張っている部分は電源のスイッチくらいしかなく、とても置きやすい形だ。
そして、マットな質感のボディとシンプルなサインがとってもいい感じ。
しかし、シンプルなデザインの中にもしっかりとしたコンセプトがあった。
「自分だけの美味しいコーヒーを探してもらうために、正しいコーヒーの点(た)て方を再現する」
私が惚れた部分はまさにここ。
「多機能性で何でもできる」ではなく「誰でも正しいコーヒーの点て方を再現できる」ということは、豆を変えるだけでも味わいや風味の違いを楽しめということだ。
豆の粒度、抽出温度、蒸らしの湯量、ドリッパーのリブの高さまで細かくカフェ・バッハの店主でありコーヒー界のレジェンドといわれれている田口氏に指導いただいたそうだ。
正しい作法でコーヒーをたてられる全自動コーヒーメーカーで、自分流の楽しみ方を探す。
これには、わくわくしないわけがない。
絞られた機能で使いやすい、迷わない。
ツインバードの全自動コーヒーメーカーのいいところは、なんといっても複雑な操作が何もないということ。
コーヒーの風味は粒度で決まるといわれており、摩擦熱を抑えて低速臼式フラットミルで均一に挽くことができる。ここには燕三条地域のステンレス製の刃と独自技術が詰め込まれている。
ステンレス製ミル搭載の家庭用全自動コーヒーメーカーは、ツインバード社のみとのこと。(※)
そして、ミル部は取り外して手入れが可能だ。
家庭用のコーヒーメーカーで、着脱式のミルを採用しているのもツインバードだけで、さらに刃の部分まで開くことができるので、手入れがしやすく長持ちするという。
ステンレスを使うことで通常の刃よりも錆びにくく、手入れをしやすいようにすることで長く使えるという設計だ。
※国内における2019年1月現在、ツインバード工業調べ。
4つの操作つまみと、スタート・ストップボタンしかない。ミルもそうだが、正直細かく調整ができても使いこなせない私にとって「これが最適なんです!」と選択肢を狭められた方が好都合だ。
- メインメニュー
- 温度設定(2つのみ)
- 杯数(蒸らし方が変わる)
- メンテナンスメニュー
メニューは「豆から」「粉から」「ミルのみ」「メンテナンス」に分かれているので、今回は「豆から」を選択。
お湯の温度については、「83℃」「90℃」の2択。温度が高いほど濃く苦みを出してくれるとのことなので、気分に応じて選びたいところ。
この83℃というのは、前段でご紹介したコーヒー界のレジェンド田口氏の推奨温度だそうだ。
水については、付属のガラスサーバーに飲みたい杯数の水を入れ、それを本体にそそぐ。
※豆は、3杯分を入れると上まで来てしまうが蓋が閉まれば問題なし。
豆(粉)についても専用の計量カップがあり「深煎り・中深煎り・浅煎り」に合わせて計量することができる。
ただ、あくまで目安でしかないので、豆や粉を購入した際に分量のアドバイスをもらった際には計量器などを使ってしっかりと量ることをお勧めする。
もちろん私は使わない。
あとは、ドリッパーにペーパーフィルターをセットしてスタートボタンを押すだけ。
コーヒー豆がミルで砕かれる音が響く。正直、もう少し静かかと思っていたが電動でゆっくり挽いているのでここは致し方ない。
挽き終わるころには、ほんのりコーヒーの香りを感じることができるだろう。
お湯が沸くとそのまま杯数に合わせて「蒸らし」がスタートする。少しずつお湯が入りは止まり、その都度コーヒーの香りがどんどん漂ってくる。
この時間が本当に最高だ。
そして、そのままドリップは進んでいく。6ヶ所から内側に向けて斜めにお湯を注ぐことで、ハンドドリップも再現している。
ちなみに、このドリッパーとお湯の噴出口にの間に2cmの隙間が設けられている。これは、コーヒーが淹れられる過程を楽しめるようにあえて設けたもので、私が理想としていた「コーヒーの香りがする部屋」を完璧に演出してくれた。
実は、私は初めにツインバード工業に「コーヒーを飲むのはもちろんだが、香りが部屋中に充満してもいいくらいコーヒーが好きなので、本製品に非常に興味を持った」と話した。
その返事はこうだ。
「弊社のコーヒーメーカーは、ドリッパーとお湯の噴出口にあえて隙間をあけておりますので、味はもちろん抽出中の香りの広がりにもきっとご満足いただけると思っております。」
コーヒーメーカーのコンセプトが重要
色々な全自動コーヒーメーカーがあると思うが、購入する際の決め手になる要素もたくさんあり悩むこともあるだろう。
少なからず、今回のツインバードの全自動コーヒーメーカーを使ってみて価格と機能と使いやすさという意味でものすごく相性が良いと感じた。
「自分だけの美味しいコーヒーを探してもらうために、正しいコーヒーの点(た)て方を再現する」
「多機能性で何でもできる」ではなく「誰でも正しいコーヒーの点て方を再現できる」
まさにこれが、私が魅力的に感じている最大のポイントだ。