「仕事の合間に、創作活動などをする予定」と話すTOMAKIさん。なんと、中銀カプセルタワービル(なかぎんカプセルタワービル)の部屋を借りることになったらしい。
私は建築のことは全くの無知ですが「黒川紀章」という名前は知っているし、このインパクトのあるカプセル型のマンションももちろん知っていました。
1個1個が独立したカプセルになっていて、技術的にはカプセルごと交換可能な設計になっているマンションです。竣工が1972年なので、設計を考えていたのはもっと前。興味深いとしか言いようがない建物なんですよ。
しかも、カプセル(部屋)の中がものすごく気になりません?
中銀カプセルタワービルについては、ウィキペディアなどに情報がたくさん載っていますのでそちらを読んでみてください!
今回は、部屋にお邪魔させてもらったのでその様子をサクッとご紹介できればと思います。
部屋の独立性を感じる隙間

近くを通ったことのある方なら、きっと印象に残っているであろうこの外観。よく見ると、カプセルとカプセルの間に隙間があるのがわかると思います。
「カプセルごと交換可能」という話を聞いて、勝手にジェンガ的なイメージで交換するのかなと思っていたんですが、過去1度も交換したことはないそうです。
もし、今後交換作業が行われることがあるのであれば、その様子は絶対に見てみたい!こんな大きな建物が変形していく様って、どんな姿なんでしょうね。


ちなみに、上の画像はマンションの屋上から下を覗いた様子。怖いくらいにしっかりと隙間を確認しました。
普通のマンションなら壁がつながっているので音や振動が響いてきますが、この造りなら空間が開いているの騒音問題も解消できそう。

こうやって間近で見れば見るほど、このカプセル(部屋)が1つずつ取り外せるってすごいなと思いますよ・・・。ただ、ビルの真ん中の階はどうやって外すのだろうか・・・とも思いました。
しかしながら、こんなに色々な視点で楽しめる建物って数少ないと思います。笑
カプセル(部屋)の中へ

一言でいうと、小さな宇宙船のイメージ。
カプセルを利用する人のインタビューが掲載されている本が置いてあったので読んでみたら、みんなこの空間を自分の秘密基地みたく改造して利用してるみたいです。
これは絶対に楽しい。
マンションなんだけど、マンション感がないというか。大きな木の上に、基地を作った感じ!
自分の好きなことに没頭できそうなカプセルでした。
今回のTOMAKIさんもそうですが、短期で借りる人も結構いるみたいです。(賃貸の倍率は10倍らしい)

部屋の左側は、全部収納スペース。部屋に入った瞬間「ちょっと狭い?」と思いましたが、収納スペースに意外と奥行きがあり、荷物は結構しまえそう。

最上段は奥行きのある棚。

一番驚いたのがこのデスクスペースですね!作業スペースとしても十分な広さでした。
同じデザインで地方にカプセル型ホテルとかできないかなー。集中したい時に泊まりに行きたい。

大きな冷蔵庫はもちろん置けないので、埋め込み式の冷蔵庫が常設されています。これもかなりの年季モノです。(今は動いていないそうです)


こちらはユニットバスの入口。


トレイ・シャワーは使用可能。ただし、お湯は出ないそうです。


この秘密基地を今後どうやって使っていくのか気になるところです・・・!
ちなみに、部屋のサイズについて住人からコメントもらったので載せておきます。
(一個のカプセルのサイズ)外側のサイズで計ると6畳分くらいありますけど、内側のサイズで計測したら、4.88畳でした。なので、中の空間は5畳にちょっと足りないくらい。
そこに、棚とかベッドとか、ユニットバスまで入っています。(TOMAKI)
宇宙食ナイトやるよ。

今度、TOMAKIさんと「宇宙食ナイト」をやることに。
「レトロな宇宙船っぽいカプセルで何か面白いことできたらいいね!」という話を聞いて、「宇宙食食べよう!」って言ったら採用されました。笑
50年以上前に考案されたこの建物で、宇宙とかこれからの未来について語る面白い流れ。
さて、宇宙食でも買いに行かなくては。