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アンバサダーという言葉の魅力と魔力。

「TiMEZ」をお読みいただきありがとうございます。”nocco“です!ちょっといつもと毛色が違う記事になりますが、ここ最近感じていることを肴に飲めるメンバーもいないので、ここに書き残しておこうと思います。

近年「アンバサダー」というワードをよく見たり聞くようになりました。SNSを使っている方は特に目にするかもしれませんね。私は、このアンバサダーというワードにものすごく共感する部分もあれば、疑問を感じる部分もあります。ただ、これは「アンバサダー」をどのように捉えているかという話なので、誰かが間違っているというわけではありません。

従来、アンバサダーは「大使(イメージキャラクター)」にあたりますので、芸能人や著名人の方が就任するものだったと思います。ブランドの「イメージ向上」「認知拡大」など、アンバサダーがもつ影響力とイメージをハブにして世に情報を発信していきました。

このアンバサダーというワードは、今では「自分の新しい表現方法」の1つになったと感じています。結果、アンバサダーは「自分ブランディングである」という考え方もできるんじゃないかなぁと。

これは、もちろん良い意味でアンバサダーの幅が広がった結果なんだと思いますが、一般化され始めた「アンバサダー」が持っている魅力と魔力についてちょっと考えてみました。

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アンバサダーの定義

「アンバサダーとは?」とGoogleで検索すると一番目に出てくるこの回答。古巣の会社が、しっかりとしたコンセプトを芯にもちここまで大きくなったことを、本音で本当に嬉しく思っています。(私は若かりし頃に退職済み)

さて、これを見ればお分かりのように「アンバサダー」と一言にいっても、色々なとらえ方ができるようになりました。

今までであれば、一般人からしたら遠い存在のアンバサダーでしたが「私もアンバサダーになれる!」「メーカーに認めてもらえる!」そんなチャンスが増えたんだと思います。

そして、もともと私が感じている「SNSの価値」というのは、学校の同級生や地元の仲間とは違い「共通の趣味趣向」でつながることができるということ。ここに、アンバサダーという新しい表現方法が加わったことで、自分のブランディング方法も変わってきて行くんだと思います。

以下、アンバサダーは「大使」ではなく一般化された使い方で話を進めていきます。

アンバサダーの魅力

アンバサダーの存在を「ユーザー」と「企業」の両軸で見ていきましょう。幸いにも、私はどちらの立場も体験しているので、正解はわかりませんが感じていることを書こうと思います。

初めに書いておきますが、これは個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではないということをご理解ください。

自分を表現・アピールしやすくなった

アンバサダーという言葉が一般化しつつある中で、私たちは「私は○○アンバサダーです」といいやすくなりました。結果、その人が何が得意でどんなジャンルの人なのかわかりやすく簡潔に表現できるようになったと思います。

「その人の代名詞」とでも言いましょうか。そして、何より趣味趣向だけではない「愛」を感じるというか。だからこそ、そのコメントや行動に説得力や信頼感が生まれてくるように感じますね。

また、アンバサダーっていう響きはシンプルにかっこいいですよね!「きっとこの人は○○が大好きなんだろう。詳しいのだろう。」という箔が付きます。

結果、自分をアピールしやすくなったのではないかというわけです。SNS等で個人が表現しやすくなった今、これを有効利用しないのはむしろもったいないですよね。

うちのファンがここに・・・!

では、企業目線で考えてみましょう。SNSを運用している企業はかなり増えていますし、企業公式では運用していなくても個々人で楽しんでいる方は山ほどいるかと思います。

「・・・あれ?この人めっちゃいいこと言ってくれてるじゃん!」

そんなケースが増えてきたことは間違いないですよね!

今までであれば「どこで何を言っているかわからない」という状況だったものが、SNSの活性化で少しずつ可視化され、今では自社を応援してくれるアンバサダーまで見つけることができるようになったんです。

また、よく見ていくと「問題があったときに、代わりに解決してくれたのは自社のファン」というケースもよくあります。誰をアンバサダーと呼ぶかはさておき、少なくとも自社のファンであり愛があるからこその行動というのは、広告では買うことができない価値ある存在だと思います。

では、「アンバサダー」を「自社を応援してくれるファン」と定義しましょう。

このアンバサダーがいつも背中を押してくれることの心強さは、広告で買えますか?

アンバサダーの魔力

逆に、アンバサダーの魔力(人を惑わす、あやしい力)とは何なのか。これも、ユーザー目線と企業目線の2つで考えてみたいと思います。

勘違いを生む

「アンバサダー(私)はすごい!」「アンバサダーになったのに何もない。」

書き出せばいろいろあると思いますが、私が思うアンバサダーは「自分ありきではない」ということ。自分をアピールするのはもちろん賛成ですし良いことだと考えていますが、その人の価値を決めるのは周りであることをちゃんと認識するべきだと思っています。

これは個人的な見方ですが、アンバサダーになる前の方が絶対愛持ってたよね・・・って方もいるんじゃないでしょうか。

アンバサダーという呼び方が一般化されたかもしれませんが、「アンバサダー」というワードの価値を上げるも下げるもアンバサダーである個々人次第なわけです。

「アンバサダーっていえば得するらしい!」

一時的にはそうかもしれません。が、結局それに伴わない行動や発言があれば、自然と周りから人が離れていくだけなんです。

「アンバサダーになればいい」それは絶対に違うと思います。

でも、なりたい。アンバサダーでいたい。アンバサダーになれば評価される。だからアンバサダーに・・・・・・。

まさに魔力。

アンバサダーは道具ではない

最近「インフルエンサーはゴニョゴニョゴニョ」という記事を読みました。あれは、まさに心の声が可視化されたとても共感できる内容でしたね。

企業側が気を付けることはシンプルで、見出しの通りです。みんな人なんですよ。

「お金払ってるんだからやってくれ・・・!」

これもわかります。ただ、人であって道具ではないということをちゃんと認識しておくだけで状況は一変します。何か問題が起こったとしても、関係性・信頼性で解決できることの方が多い気がします。もちろん、必要ならお金で解決しなくてはいけないこともあるかもしれませんが。

  • ビジネスならしっかりビジネスしよう。
  • 関係性優先でゆるく進めよう。

これは、アンバサダーにも企業にもどちらにもメリットがあります。もちろんデメリットもあって「(対企業から)お金をもらう責任」「ゆるくやりすぎて、お互いあとで後悔する」など、一度ちゃんと考えるというのが必要かもしれませんね。

アンバサダーは、自社を宣伝をしてくれる道具ではありません。そこは、肝に銘じておいた方が良いような気がしています。

ただ、アンバサダーは扱いにくいユーザーなのではなく、その製品やサービスに対して必ず愛があると信じています。

アンバサダーはいつまでも「証」であってほしい

アンバサダーの一番簡単な例。

「ソニーのカメラを買いたいんだけど、だれか詳しい人いないかな?」

「あー、それなら○○さんがいいんじゃない?ずっとソニーのカメラ使ってるみたいだよ!」

きっと、この○○さんは「ずっとソニーのカメラを使っていて詳しい」ということが周りの人に認知されているんでしょう。まさにこれに尽きると思っていて、大小問わず特定のコミュニティの中で「あの人は○○が好きだ」ということを知ってもらえているかどうかがポイントだと考えています。

「あー、それならあいつじゃない?」

って言ってもらえるかどうかが重要なんだなぁと。

つまり「アンバサダー」は「証」。

有名人だろうが著名人だろうだ一般人だろうがアンバサダーと名乗るのは自由だけど「あー、それならあの人だね!」って言われるくらいになってほしいと心から願うばかりです。

先ほども書きましたが、コミュニティの大小の問題ではありません。Twitterのフォロワーが少なくても、ブログのPVが少なかったとしてもアンバサダーなのであれば、その「証」を、その「価値」を大切に活動してほしいなと思います。

「アンバサダーって言っても、本人が言ってるだけでしょ(笑)」

そんな風に言われる前に、そんな風に言われないようにできるのは自分自身だけです。

酒の肴になりましたでしょうか?

あー、こーゆー話しながらお酒が飲みたい。

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