「音楽ビジネスを活性化したい」オーディオエンジニアHirokazu Kobayashi氏インタビュー【TiMEZ インタビュー16】

Hirokazu Kobayashi氏インタビュー

 

最近、Amazonがプライムラジオをリリースしたことが話題になりましたが、そのプライムラジオでは、好きな曲が流れるとサムアップをクリックし、嫌いな曲が流れるとサムダウンをクリックすることで、どんどん自分好みのラジオが作ることができるというスグレモノです。

また、アメリカで発売されているAmazon Echoという黒い筒状のデバイスでは、言葉で「Alexa、Play Music」と話しかければ、プライムミュージックに登録されている音楽をかけてくれる時代です(日本ではまだ未発売)。

「音楽が売れなくなってきている時代」と言われて久しいですが、テレビや映画ではもちろん、私たちの生活の中にはたくさんの音楽が溢れています。今回は、ロサンゼルスを拠点に活躍中のオーディオエンジニア/プロデューサーHirokazu Kobayashi氏にお話を聞きました。

 

Hirokazu Kobayashi

1983 年生まれ、オーディオエンジニア/プロデューサー。
高校時代より音楽を始めドラムを演奏。2008 年からアメリカのニューヨークへ留学し、2011 年にボストンにあるバークリー音楽大学へ入学、2015 年卒業。同大学でオーディオエンジニアリングやプロデュースの勉強をし、Rock、Pop、 Jazz、Classic、Post production 等様々なレコーディング、ミキシング及びマスタリングを経験。

2015 年にグラミー賞受賞歴のある Terri Lyne Carrington のアルバム『THE MOSAIC PROJECT LOVE and SOUL』にオーディオエンジニアとして参加。2016 年 1 月にプロデュース、レコーディング、ミキシング、マスタリングを担当した TAIGA のファース ト EP『The way I want to…』がリリース。現在 Los Angeles を活動の拠点に活動している。

 
−なぜ、オーディオエンジニア/プロデューサーになったのでしょうか?

Hirokazu Kobayashi氏インタビュー

音楽を始めたのは高校時代からで、ドラムを演奏していました。当時からライブの PA などに興味があったのですが、どこから入っていいのかわからず、しばらくはパフォーマンスをする側でした。

有名なドラマーさんのローディーをさせていただいていた時期がありまして、大きなレコーディングスタジオに行った時だったのですが、その時に初めてレコーディングから CDができあがるプロセスを知りました。

もともと機械などがとても好きだったのでレコーディングスタジオにある大きな機械やマイクなどにすごく興味を持ったことを覚えています。ある時に自分がレコーディングでドラムを叩いているとエンジニアさんが何か色々と試しているんです。

僕の楽器が原因かな?と思い「何をしてるんですか?」と質問したところ、「マイキングがよくなくて」と言われました。その時は何のことだかよくわからなかったのですが、後で聞いてみるとマイクの種類や置く場所、角度によって取れる音が変わると教えていただき、実際に聞かせてもらいました。

その時、え⁉こんなに音が変わるの⁉と、かなり大きな衝撃を受けました。スタジオでの作業が好きだったので、演奏する側から録音する側に興味を持つようになり、どんどんはまっていきました。 テクノロジーの発展のおかげでレコーディング機材も個人で手が出せるようになり自分自身でできることが多くなったことも大きかったと思います。

 
−オーディオエンジニアをはじめて良かったことやその逆はありますか?

Hirokazu Kobayashi氏インタビュー

自分が演奏している時よりもはるかに多くの素晴らしいミュージシャン、アーティストの方々とお会いすることが多くなったのがとてもいいです。

毎回、新しい刺激や出会い、発見があるのでとても楽しいです。他にも映像の音楽などに関しては全く関わることがなかったのですが、映画、テレビ、CMなど映像のあるところには、ほぼ必ずと言っていいほど音楽があるので、今までの見方と変わったり、音楽関係以外の方々とも新しい出会いが生まれたことがとても嬉しいです。

他にも今まであまり聞かなかったジャンルの音楽などを聞くようになったことが良かったり、珍しい楽器のレコーディングなどがあったりすると嬉しくなります。

特に悪かったところはないですが、生活が不規則になりがちなので気をつけないといけないなとは思っています。大学時代は夜中の0時や2時からスタジオに入って作業していることが多かったので、生活時間が逆になってしまったりすることがよくあったので。

 
今後チャレンジしたいことを教えてください。

Hirokazu Kobayashi氏インタビュー

ダウンロードやストリーミングサービスなどがどんどん普及してきていますが、どんどん今までのレコーディングをして CD をリリースするという方法が通用しなくなってきてしまっているのではないかなと思います。

アメリカではアルバム 1 枚が約$10 前後で買えますが、この価格はどんどん落ちてきてしまうのではないかと。しかし、アーティストがレコーディングをして新曲などを発表するということは無くならないと思うので、レコーディングビジネス自体は無くならないと思います。

なので、どんどん色々なアーティストのサポートをしたり、何か新しい方法で音楽ビジネスを活性化されられるように頑張りたいです。音楽はどこにでも存在するので、今まで挑戦したことのないような新しいこともどんどんやっていきたいと思います。

 
−Kobayashiさん、ありがとうございました!私は仕事中も家にいるときもずっとインターネットラジオを聞いていて、音楽は自分の人生に欠かせないものだと思っています。音楽ファンの1人として今後のご活躍期待しています!TiMEZ編集長 tocco

➤HP:hirokazukobayashi.com

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