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日本の伝統的なお菓子のことを「和菓子」と呼ぶわけですが、近年「今の時代に合う和菓子」として変化をし続けていることは間違いないでしょう。だからこそ今「昔から続く和菓子」というのも、とても注目しているんです。
1805年から続く老舗「船橋屋」のくず餅は、江戸の名物の一つに数えられるほど評判だったんだとか。また、明治初頭には「江戸甘いもの屋番付」で横綱にランクイン。そして今では大手百貨店でも販売しており、昔からずっと愛され続けている和菓子の1つと言えるのではないでしょうか。
今回は、この愛され続けている「くず餅」をご紹介したいと思います。
450日自然熟成 船橋屋のくず餅
くず餅を作る際に、柔らかさや歯ざわりを決めるのが乳酸菌だそうです。船橋屋では、15ヵ月間乳酸発酵し、じっくりと熟成させることによって、こだわりの1品を作り上げています。
さらに、真空パックや脱酸素剤を使用することで風味を損なってしまうため、出来立てのくず餅をビニールフィルムで包んだだけの状態で販売しています。
結果、鮮度の良い状態のくず餅を楽しでもらうために、消費期限が2日間というわけですね。
2~3人前のくず餅で36切。これだけあれば、来客がわかっている日に合わせて買っておくと便利ですね!大人のおやつにぴったりだと思います。
また、防腐剤やPH調整剤などの添加物を使っていないので、体にも優しいんです。小さいお子さんのおやつにも優しいおやつになりそうです。
和菓子は、昔ながらの作り方を継承していくケースも多く、結果「体に優しい食べ物」であることが多いような気がしています。それも和菓子の魅力ですね!
黒蜜ときな粉の最強コンビ。
くず餅をお皿に並べたら、まずは黒蜜からかけることをお勧めします。きな粉を先にかけてしまうと、黒蜜が流れ落ちてしまいくず餅になじまないんです。
また、くず餅を平らに並べるより段々に並べることで、均等に広がりやすくなるのでぜひ試してみてください。
最後にきな粉をかけたら完成です。香ばしいきな粉と、沖縄産の黒糖をベースにオリジナルで配合した黒蜜の組み合わせは、独特な歯ごたえと舌触りのあるくず餅との相性抜群です。
くず餅は、竹や木などを使ったフォークや平らな串を使用することが多いと思いますが、出来れば黒蜜も一緒にすくえるようなカトラリーがあると便利です。
元祖くず餅の味わい
鮮度にこだわり作り上げたことによって独特の香りがします。くず餅は発酵食品なので、むしろこれが「原料が活きた証」になるそうです。
基本的には常温保存になりますが、食べる1~2時間前に冷蔵庫時淹れ少し冷やしておくと、より美味しく食べることができます。冷やしすぎると硬くなってしまい本来の歯ごたえを楽しめませんのでお気を付けください!
くつ餅は、お皿に並べる際に箸でつまむだけでその弾力を感じることができると思います。弾力のある寒天とは違いもっちりとしていて、黒蜜ときな粉ととちゃんと絡み合うのがよくわかります。
緑茶との相性はもちろんのこと、夏場はアイスコーヒーとも相性が良いです。また、個人的には玄米茶とも相性良さそうなので、今度試してみたいと思います。
また、細かい部分ですがちょうどよいサイズにカットされているので、食べやすいというのもポイントだと思います。
季節にかかわらず、お勧めの和菓子でした。