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自分の知らない料理や食材との出会いってとっても楽しいですよね。私が海外を旅する理由の1つでもある「食との出会い」ですが、今回は茨城県で出会った食材をご紹介したいと思います。
その名も「米ゲル(ライスジュレ)」。
この食材は米と水のみでできているとっても不思議な食材で、小麦と置き換えことでグルテンフリーの料理が可能になり、アレルギー対策に活用できます。さらに、添加物を使っている料理において役割を代用することができるので小さい子にも良いかもですね。
▼こんな方は是非読んでください!
- グルテンフリーに興味がある
- 米粉などを使った料理が好き
- アレルギーを気にしている
- 新しい食材に興味がある
協力:アグリクリエイト
食品流通会社の新しい取り組み
食品流通会社のアグリクリエイト。米ゲル(ライスジュレ)で使うお米の生産だけではなく、もともと「らでぃっしゅぼーや」や「オイシックス」などの野菜を取り扱う会社でもあります。
そもそも「米と水だけならだれでも作れるんじゃない?」と思う方もいると思いますが、それは大間違い。実は、私たちが購入するような美味しいお米では実現できないんです。
実験では、もち米やコシヒカリなども利用して試したそうなんですが、独特なゲル状を維持できるものではなかったそうです。
色々な側面から注目されている「米ゲル(ライスジュレ)」について、細かくご紹介できればと思います!
ちなみに、この日の工場では「かぼっこりー」の作業が行われていました。この野菜、生でも食べられて本当に美味しいんですよ・・・!まさかここで出会えるとは。
米ゲル(ライスジュレ)とは
- 小麦粉の代用品として、グルテンフリーのアレルギー対応食材。
- 100%植物性の食品素材として安心・安全を提供。
- 味や硬さ、食感が自由自在。
- 保水性が高く、離水しにくく、日持ちする。
基本的な特徴は、上記の通りです。米と水だけで作られているだけでも様々なメリットが存在しますが、なんといっても水分量でいろいろな形状にすることができる部分ですね。
例えば、とろみのあるシチューをはじめ、餃子の皮、パン、麺、生チョコ、ケーキ、シュークリームなど様々な料理に使うことが可能です。
小麦の代用品としても使えますが、料理によっては美味しさも増し小麦以上の力を発揮します。
現在は、ソフトとハードの2種類が世に出ており用途によって購入可能です。違いは水分量とのことで、ソフトの場合初めからある程度水で伸ばしてあるので使いやすいそうです。
保水性があるとどうなるのか
米ゲル(ライスジェル)を使ってパンを作るとその特徴がよくわかります。水分を逃がしにくいという特徴があるので、日にちが経ってももっちり感を維持することができます。
また、作ったことのある方はわかると思いますが、米粉を使ったパンってとっても美味しいんですが実は乾燥スピードが速いんです。日に日に硬くなっていく感じ。
上のグラフは、硬さを表したものです。
米粉パンは、焼きたてが最高に美味しいのですが、日にちが経つにつれ硬くなります。一般的な小麦粉を使ったパンも日にちが経てば硬くなりますよね。(カサカサになったパンを元に戻す方法とかよく調べていました・・・。)
米ゲル(ライスジュレ)を使ったパンの場合、出来立てとほとんど変わらない柔らかさを保つことができます。
では、米ゲル(アイスジュレ)を使ってアイスクリームを作るとどうなるのか。なんと、溶けないアイスクリームの完成です!17度くらいの部屋で約1時間くらい放置していても溶けないんです。
食感はもっちりしていて不思議食感!これは面白い。
実際に、1時間くらいたった状態がこちら。とってもなめらかで、硬めのヨーグルトのようになります。凍った状態の食感もいい感じで、色々な触感を楽しめるの「新感覚アイスクリーム」の可能性はかなり幅広く考えられるのではないでしょうか。
しかも、グルテンフリー・添加物なしで作れますよ。
原材料は「生乳・米ゲル・乳製品・佐藤・水あめ」のみ。赤ちゃんが食べても安心なアイスクリームを作ることができるので、おやつに最適かもしれません。
また、保水性は色々なところで活躍が期待できまして、硬化剤(卵やゼラチン)をはじめ不要な添加物も米ゲルで代用できるようになります。
生クリームは溶けだすことがなくなり形状を保つことが可能に!おもしろいケーキが作れるかもしれませんね!
ちなみに、一番簡単に作れるのは「生チョコ風チョコ」。湯銭でチョコレートを溶かしていき、そこに米ゲルを入れて混ぜれば完成。抹茶の粉末とか振りかければお洒落に仕上がります!
小麦粉の代用以上の存在になれるのか
小麦アレルギーであれば米ゲル(ライスジュレ)の存在価値がわかりやすいと思いますが、では小麦粉の代わりにしかならないのか。
小麦粉特有の香ばしさや香りを作ることは難しいかもしれませんが、もちっとした素材感と保水性をうまく使うことができれば米ゲル(ライスジュレ)が生きる使い方がもっとたくさんあるはずです。
基本的には「米」ですので、米との相性が良い食材との組み合わせはもちろん、大福の餅の部分や新感覚ジェラート、ものすごくもっちりしたタイ焼きやお好み焼きなどなど。
まだまだ試せていませんが、その可能性は今後もっと広がっていくのではないかと思います。