陶磁器王国日本を支えるのは有田焼、美濃焼、波佐見焼の産地

陶磁器王国日本を支えるのは有田焼、美濃焼、波佐見焼の産地

日本人は、陶磁器好きと言われています。

 陶磁器生産量トップ3以外にも、石川県の九谷焼、栃木県の益子焼、滋賀県の信楽焼など各地に人気の窯(かま)があり、それぞれが食器やインテリアなどに工夫を凝らしています。陶磁器人気の背景には、日本独特の食文化があるようです。器を手に持って食べることから手触りの良いものにしたり、料理の熱が手に伝わりにくいよう陶器が選ばれたり、軽くて持ちやすいサイズが好まれたり。直接口に当てることから唇への当たりの良さも基準になりますし、食材の旬を大事にするため、器にも四季を感じさせるものが望まれます。こうした好みを形にするので、素材もデザインも色彩も多様化したのですね。

 今月は、和食器も洋食器もなんでもござれの陶磁器製造のランキングです。

◆◇アートか日用品か、陶磁器の歴史◇◆
 陶磁器とは、陶器と磁器の総称でそれぞれ性質が異なります。

 陶器が陶土と呼ばれる粘土が原料なのに対し、磁器は陶石と呼ばれる岩石が原料。数千年前にエジプト、中国、メソポタミアで、土をこねて火で焼き固めると丈夫になることから作られ始めました。日本の陶磁器は、安土桃山時代に茶の湯が発展したことによって、独自の進化を遂げています。

 器としての「用の美」だけでなく、工芸品としても日本の陶磁器は高い評価を得ています。特に、幕末の開港には、外貨獲得の主役にも躍り出ました。ちなみに、陶磁器の包み紙として使われた浮世絵が、西洋の芸術家に高く評価されたことは有名です。印象派に大きな影響を与え、ゴッホやモネ、マネも浮世絵をモチーフにした作品を多く残しています。そして戦後、ちゃぶ台からダイニングテーブルに変化する過程で、一般家庭にも洋食器が普及し現在に至ります。

 和食器が多様化した理由の一つに、洋食や中華のコース料理では同じデザインの食器で提供されるのに対して、和食では素材も形も異なる食器を料理に合わせて変えることがあげられます。そこに、日本独特の美意識、もてなしの意識、自然観が注がれて、独自の芸術性を獲得していきました。例えば、左右非対称やゆがみにも美を見出したり、高温で溶けたゆう薬が器面を流れる様子を景色と呼び、それを愛でたりするのは日本的なものの見方ですね。陶磁器は、食卓を豊かに彩るだけでなく、とっくりや猫が描かれた食器、狸の置物など好みのものをコレクションとして収集したり、自分で焼いたり柄付けをしたりと様々な側面をみせてくれます。日用品でありながら、芸術性も併せ持つ奥深さが人気の秘訣でしょう。

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陶磁器王国日本を支えるのは有田焼、美濃焼、波佐見焼の産地

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